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ある日曜日の憂鬱

ここ数日、昼間は少し汗ばむくらいだが
朝は清々しく気持ちが良い。
そんな日は決まって洗濯をしたくなるのだが
昨日は一大決心して、冬用毛布を洗うことにした。

バスタブの中で両足使いながら洗ったんだが
これが思った以上に重労働で、気がついたら
顔から汗がポタポタと流れ落ちていた。
うっほほ~い、コレってば、ちょっとした運動だぜ。
えーい、ついでに両手も使って洗ってやるぜ。エイエイッ

ってなカンジで、己の四肢をフルに動かして
ばしゃばしゃと洗ってたんだが、その時ふと
思い出してしまった。

学生の頃、半年だけ一人暮しをした時に
何故か洗濯機の代わりに洗濯板を購入して
しばらくの間、手でゴシゴシと自分の衣類を
洗っていた時期があった。

ある日、いつものように板を使って、鼻歌まじりで
洗ってたんだが、突然手が止まってしまった。
“えっと・・・・。私って花の女子大生だよなぁ・・”

無性に虚しくなって、その場で泡まみれの板を
投げ捨ててやった。
なんだかそんな時代があった・・。

風呂場でふと、“そんな時代”の自分を思い出して
同じように、どこか虚しくなってしまった。

それでも一端止めてた両手両足を再び動かし
ばしゃばしゃとやリ始めたんだが
“四つん這いて・・・どうなのよ”と思いなおして
毛布からせめて両手だけおもむろに離した後
また足で洗い続けたワタクシであった。
by h1h11 | 2005-10-03 01:47
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